VS ジェームス・トンプソン

野獣藤田は3年ぶりのPRIDEの試合でしかも無差別級グランプリ初戦の相手は、メキメキと頭角を現してきているイギリスの超獣、ジェームス・トンプソンとの戦い、藤田は試合前のインタビューで「相手がノーリミッターなんで、俺もリミッターを外すと」宣言して挑んだ試合だった。ゴングと同時に対戦相手にめがけて突進をしてくるトンプソンだが、この日はゴング&ダッシュはせずに冷静さが不気味だった。藤田がタックルを仕掛けるが膝をついてカット、元レスリング経験者だけにタックルを決めるのは至難の業だ。
トンプソンはジリジリとプレッシャーかけワンツー、ローキックを打ってくる、なかなかの威力だ、再び突進してきヒザ蹴りなどを的確にヒットさせてくる。タフネスが売りの藤田でも打撃を結構もらっているのでスタミナが心配だ、再び藤田がタックルを仕掛けるがつぶされて下になりトンプソンが鉄槌を振り下ろしてくるのを何とか防御し下から蹴り上げて離れたのを確認し藤田が立ち上がり、突進してパンチを振ると見事にワンツーが的確にヒットしトンプソンの動きが止まった、藤田の怒涛の反撃が始まりトンプソンも必死にパンチを返して来る、お互いガードもせずに無我夢中でどつきあいになり、藤田の渾身の右フックがヒットし崩れ落ちるトンプソンをレフリーが確認し、ノーリミッターの決闘に決着がついた。


セコンドにはマルコ・ファス、高橋義生、ケンドーカシン